ルーツ

かねてからずっと気になっているものに自分の「ルーツ」があります。 先日久しぶりに「ルーツ」を見てますますその思いが募ります。 一番気になるポイントは父方の先祖に白系ロシア人がいるらしいということです。 しかし、この件については不明な点が多すぎて辿るに辿れないのが現状で、 だからこそかなりロマンを感じちゃうわけです。

 

祖母とその妹がその白系ロシア人女性のことを話しているのを聞いたわけですが、 私が聞いているのを見つけると二人は口をつぐみました。 教えて教えてと言っても「混血は恥ずかしいから」と言うばかり。 二人とももう故人なので知る由がありません。 時代的なこともよく分かりません。 祖母やその妹は大正生まれで、にもかかわらず背が1 6 0 センチ以上ありました。 言われてみれば父の瞳はグレーです。 だからあながちない話ではないと思うのです。 祖母の母はうちの母いわく日本人だったそうなのでそれ以前の話でしょう。 祖母の祖母? もっと前? ミステリアスです。 ああ知りたい。 知りたいよう。ルーツと言いながらいきなり亜流なわけですが(笑)。

 

< メモ> 白系ロシア人( はっけいロシアじん) とはロシア革命後、共産主義を嫌いソヴィエト政府に服するを潔しとせずロシア国外に脱出あるいは亡命したロシア人。 日本に亡命したロシア人もおり、創生期のプロ野球で3 0 0 勝を記録したヴィクトル・スタルヒン( 日 本名:須田博。日本国籍帰化申請は受理されず〈生涯無国籍)、かつて神戸にあった有名洋菓子メー カー「モロゾフ」(ガラス容器入りプリンで人気を博した)創業者バレンタイン・F・モロゾフ、同じ く神戸の洋菓子メーカー(チョコレート菓子中心。ウィスキーボンボンで有名)「ゴンチャロフ製菓 株式会社」創業者マカロフ・ゴンチャロフ白系ロシア人である。 その他、ウクライナ出身の航空機 設計者で1 9 1 3 年に世界初の4 発機イリヤー・ムーロミェツを開発したイーゴリ・シコールスキイも、 アメリカ合衆国に亡命しており、彼の創業した「シコルスキー社」は特にヘリコプター開発において世 界有数の規模を誇っていた。 白とは共産主義= 赤に対する意味での白。帝政の復活を望んで、革命軍と各地で内戦を起こしていた軍 人・軍閥も「白軍」「白衛軍」と呼称されていた。白人(人種的特徴)とか、現ベラルーシ(ロシア語 で「白ロシア」の意)共和国該当地域に所縁ということではない( wikipedia )。 ト政府の支配に服 はっけい-ロシアじん【白系ロシア人】 一九一七年一○月革命後、ソビエト政権に反対して国外に亡命したロシア人。(yahoo辞書)

 

1917年と言えば大正8年。 祖母は大正2年生まれだからロシア革命以前の話になるはず。だとすると接点はどこにあるんだろう。 やっぱ日露戦争かな。 『坂の上の雲』でも読むべな。 もっと時代を遡るなら。。。 眠狂四郎しか浮かんでこない(笑) ん〜ロマンです。

 

(2006年2月7日)

ゆでたまごとの闘争

これは、チハルがゆでたまごと戦った記録である。

発端はミクシイに綴ったこんな日記から始まる。

 

なんていいますか

ゆでたまご、つるっときれいにむくのが異常に下手です。

ゆで方が悪いのかなんなのか、すっかりあばたになってしまいます。

ごくまれに、つるっとむけるのですが、それがどの条件でそうなったのかわからないんですよね。

 

いつもの手順としては

1) 鍋に水を張る

2 ) 冷蔵庫からたまごを取り出しいれる

3 ) 固ゆでのときは1 2 分くらいゆでる

4 ) 冷水にとる

5)むく

6) ずだぼろになる

 

なんかまちがってます?

まれにきれいにむけるときは、むくのも割とあっさりむけるのですが、いつもこびりついてるのを必死でほじる感じです。

結果、薄皮を超えて本体を一緒にえぐっちゃうんですよね。

薄皮と身が離れなくて身がくっついてきちゃうというか。

結構長年の悩みです( 汗

料理は好きだしそんなに下手でもないと思うんだけど

たまごむきだけはどうしても下手なの。

私が悪いの?

それともたまごが悪いの?

 

この日記にはたくさんのアツいコメントをお寄せいただきました。

少し抜粋して載せてみることにします

 

from S氏

私、茄で卵のうまい剥き方知ってますよ、\(^-^)

僕はそれをある映画の中で見て知りました。

「エンゼルハート」っていう、ロバート・デ・ニーロミッキー・ロークが出てるホラー映画なんです。

デ・ニーロ演じる謎の男が、主人公(ローク)と話しながら、茹で卵を食べるシーンがあるんですよ。

さて、それではどうやるかと言うと次のようにやります。

まずく硬い平面(テーブルorお皿)の上で茄で卵を横に倒す。

利腕の手の平を下に向けて、指先をその卵の上に当てる。

卵に適当な潰れない程度の圧力を加えながら、「ゴリゴリゴリ~」という感じで殻が割れるように卵が一周するように転がす。

この時点で卵の側面全体にヒビが入ってます。

後はそのヒビから殻を剥いていくと、殻が薄皮で繋がった状態で剥けていきますv(^-^)

 

from M 氏

水にたまごを入れるより、「お湯」にたまごを入れたほうがきれいにむきやすい。

調理中にひびが入るのがイヤなら、前もって適量の塩を入れた水に3 0 分~ 1 時間くらい浸しておき、その後その薄塩水とともにボイルする。

たまごはしばらく放置して、室温にしてから入れる。(←重要)

または上記のように、薄い塩水に浸けておく。

つまり「冷え冷え状態のたまごを、いきなり熱いお風呂に入れない」。

(ゆでたあとは)充分に冷やすこと。

冷却した後、スプーンのおなかなどでコンコンと殻の頂部をたたいて小さな穴を開け、そこから空気(息)を吹き込む(あるいは水を入れる)という技もある。

むく前に、俎板の上などで(中身がつぶれない程度に)押し付けながら転がし、

殻全体にひびを入れ、水をかけてむくと「あら不思議」。

要は卵白部分と薄皮を、いかにうまく引き剥がすか・・・

どのようなたまどの卵白部分と薄皮が剥がれやすいか・・・

ですね(^_-)-☆

 

From S嬢

卵のムキ方…ロバートデニーロから一歩前進して、全体をテーブルなどで軽く叩いて、全体にひびが入るよーにします。そしたらつるりんだよ。

 

from V 氏

Sさんが話されてるようにゴリゴリいくと剥きやすいですよね。

あと僕は、水道をひねり、たまごを水にちょっと浴びさせながら剥いていくんですが、それも結構イケますよ。 ツルッツル度が上がります。

学生のころ実家はパン屋をやっていて、朝早くにゆで卵を作っていたんですよ。

一定時間、卵をぐつぐつやって、よ~く流水で卵を冷やし、全体にヒビを入れたら、するっと1~2秒で剥けてしまいます。鍋の熱湯を捨てて、そのまま流水で十分冷やすのがポイントかも ・・・

 

 

読んだ?じゃあ続き読んでね(笑)。

それを受けて、実験を開始☆

今までと同じように冷蔵庫から出してすぐ、水に入れて茹で開始(ここは条件確認のため敢えてやってみた)。

 

流水にとってよく冷やしてゴロゴロ開始。

1個目。

 

 

ゆで卵、圧死(爆)。

 

2 個目。

1個目で学習したので少しヒビを入れてからゴロゴロ開始。

おお、むきやすい。でもまだちょっと身が付いてくる。

うむ。スピードアップはかなりした。しかし、道はまだまだ遠い。

 

圧死した子もいまいちの子も叩き切ってタルタルソースになりました。それはそれで、ウマ。

 

(2006年2月2日)

youtu.be

今日再びトライしてみました。ムービー撮りつつ(笑)

今度は常温に戻してやってみた。冷蔵庫からしばらく出しておいた。

片手だったから、ちょっと崩れてしまったけれど結構いい感じじゃないかな?

 

ポイントはここだったのかも!

(2006年3月6日)

 

 

試行錯誤=クリエイティブ

 

たとえば「全く危険のない回転ドア」を作ろうという時には 学生に自分なりにとにかく絵を書いたり、 模型を作るところまで持ってこさせるんです。 今ある回転ドアの構造や問題点を参考に見るのはそれからです。 さきに現物を見てしまうと、そのあたりから思考が離れられなくなってしまう。 クリエイティブっていうのは、とにかく自分なりに考えるって事が大事なんですよ。

 

車でつけたラジオから聞こえてくる声。

わかる、かみしめる、 そういうことを考えていました。自分で自分なりに考えて工夫して 試行錯誤して 数学の公式みたいに ただ覚えるんじゃなくて その公式を編み出した人の気持ちにならなければ。 クリエイティブでありたいなら。

 

(猛烈なスピードで逆回転する時計)

ヴィヴィアン・ウェストウッド展@ 六本木ヒルズ I have a kind of in-built cIock which always reacts against anything orthodox.

 

反骨でロックで。 なんとなくいかれポンチという軽い偏見があったけれども。参った。 参りました。こうしたら売れると思うねん。とかそういう「こすい」ところが全然ない。

 

私はたくさんの開かれるべき扉をもっていた。彼( マルコム・マクラーレン) は「鍵」を持っていた。私の才能の扉を開ける「鍵」を。

 

そんな言葉を目にすると、そういう扉を開けようとしてもがいている自分とどこか重なってもっと彼女 の事を知りたくなりました。 そういう彼女を思って服を見ていると 一見おバカなそのお洋服が、実はとてもシルエットにこだわっているのだと気づいたり、 服装史をものすごい勉強してることに気づいたりするのです。 こうしたらもっと素敵にならないかしらと、ああでもないこうでもない、とピンを打っては直している姿が見えるようです。

 

着るものがないから何か縫わなくちゃ、と思うとき、服ってこういう風に縫うのよという本をまず見ちゃって よくわからなくて面倒になっちゃうことがよくあるけれども、正解は実はないのですね。 大切なのはこういうものを作りたいと思うこと。 それにはどうしたらいいのか自分なりに考える。当たり前のようなことだけど 私は何かに囚われているのです、いつも。

 

あるものを、公式を、適用すればある意味楽に作れます。でも従来の枠を越えることは出来ません。 適用するにしても、ちゃんと意味がわかっていなければ 応用することが出来ません。 ヴィヴイアンに頭殴られっぱなし。 参った参った。

 

(2006年1月9日)

来たかった場所

 

旅をしていると、しかもひとところにある一定期間以上いると、そこに住むことを少し想像します。歩き倒しているので、その街の概要はつかめ、あそこに行けばあれがあるとかわかるようになってくる。 むしろ、東京や大阪のほうがわからないくらい。 この一定期間で堪能しようとするために、実にみっちりと歩きますゆえ。

 

東京や大阪にあってフィレンツェやパリにないもの。 それは生活基盤と知人たち、それから仕事。 それをここで作るとしたらどうする? そんなことを考えます。 仕事なり学校なり、何かに属すことがまず第一のことになるでしょう。 それさえクリアすれば、あとは自然に知人も増え、東京や大阪と条件はあまり変わらなくなってくるはずです。 言語面はもちろん心配だけれど、やってるうちに何とかなるものだという気もします。慣れです、慣れ。何かに属すということは心に錨を降ろします。 安定をもたらします。 実は今一番欲しいものだったりするけれど。 だから、今の私には場所はどこだっていいんだろうね。 今住んでいる場所においても旅人なんだな。根無し草。うん。

 

そんなことを考えてちょっとブルーになっていたのですが 歩きながらまた別の細道に入っていきました。 うわ、また坂道。登りたくないな〜って思うけど足が勝手に進んじゃう。 何があるんだろう。何もないのかもしれないけど。 でも引き寄せられるように辿り着いた場所は、要塞阯なのでした。駄目押しみたいな階段を上っていきます。 そして広がる風景。 そう大きくはない建物では、絵の展覧会をやっていました。 シルクスクリーンかな。 それからブロンズの人形たち。 外に出てみると、まるで寅さんみたいなブロンズ像がフィレンツェの風に吹かれていました。

 

 

フィレンツェの街が一望できるこの場所は、くすんでいた私の心をスーツとさせてくれました。 椅子に座っていったいどれくらいの時間、景色を眺めていたでしょう。芝生の上で、本気で寝ちゃって る人、絵を描いている人、パンをかじっている人。 みなそれぞれ好きなように、くつろいでいます。 私は歩き疲れた足を放り出し、ボーっと、本当にボーっとしていました。 魂が抜けるくらいにボーっと。座ったまま2 時間くらいいたかもしれません。

 

この場所、好き。本当に好き。 ここに来れてよかった。 ああ、私、ここに来たかったんだなあ。

 

すっかり満足して、元気も補充して、地図を見ます。割と近くにピッティ宮殿があります。ここのパラティーナ美術館を見よう。 お庭もあるし、どこからか入れるかもしれない。 安直に考えて、要塞の周りを歩き始めました。が! さすが要塞。無駄に広い。行けども行けども壁伝い。 3 0 分くらい歩いているうちに脇道を見つけて、これかな〜って入っていくと、袋小路の住宅街。 ヤバー、迷った。ここどこよ…。 大声で子供の名前を呼ぶママン。フェンスの向こうで怒鳴り返す複数の子供たち。 あのフェンスの向こうに行けばいいのかな。でもあの先も行き止まりっぽい。 ママンに道を聞こうかと思ったけど、ママンはめちゃくちゃ機嫌が悪そう。

 

袋小路の真中で、す〜っと息を吸って、目を閉じてみました。 かすかに車が通る音が聞こえます。 その音を便りに道を手繰っていくと車道に出ました。 はぁぁ、助かった。 と思った瞬間立ち小便しているおじさんと目が合っちゃった。 よほど人通りがない道なのでしょう。おじさんもなんか焦ってます。 目を逸らして、進みます。 私ときたら激しく遠回りしてたみたいです。

 

ピッティ宮のお庭から入れるかと思ったのは甘い考えで、 そこは有料ゾーンで、ピッティ宮の正面から入らないと行けないのでした。 かくして1 時間以上歩き回ってようやくピッティ宮。ピッティ宮のチケットシステムはちょっとややこしくて、お庭と美術館は別料金だったりして、 どのチケットが欲しいのかと聞かれて4種類くらいあるチケットを前にちょっと目を白黒。 パラティーナが見たいの、と言ってようやくゲット。

 

パラティーナはラファエロの絵がたくさんあるし、元宮殿だけあって装飾がすごいの。 メディチ家とかが住んでたんですよ。ウフィッツィやアカデミアもよかったけどここが一番充実感があったかも。 窓から見えるお庭はヴェルサイユ宮殿を思わせます。超ゴージャス。 お庭も行きたかったけど現金が底をついていたので断念。 その分窓からたくさん見ました。 この日は歩きすぎて、熱出そうでした。 出なかったけど、かかと凹んでたし。 でもいい場所を見つけた嬉しさでなんだかハッピーなのでした。

(2005年9月15日〜イタリア紀行より)

バス女

 

 



1100

発車します。

 

1134

断固として口を開こうとしないペットボトル氏に辟易。

もうかれこれ30分の格闘。腹立たしいので車中置き去りにすることをひそかに決意。

 

1150

隣席の白人男性のしゃっくりが止まらない。かなり気になる。

 

1200

約束の時間まであと30分。間に合うか不安。来月末の電車開通に思いを馳せる。待ち遠しい。

 

1210

ペットボトル氏をもう一度ひねりあげてみる。口は開けぬくせに水が染み出してくる。欠陥品の称号を君に。

 

1213

渋滞にはまる。動かないのは焦る。現実逃避。

「しゃこ」について考える。生きているしゃこの姿やいかに。見たことがない。

 

1219

ようやく流れる。何とか間に合いそう。

(2005年7月7日)

渋皮煮

 

PCの整理をしていて昔書いた文章が時々出てくる。
そういうのを記録しておこうと思う。
なんのために書いたのかは忘れたりしているけれど。
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10月。栗の季節だ。栗の渋皮煮をつくろう。

渋皮煮は栗の硬い皮を剥くところから始まる。お湯につけて皮を柔らかくし、包丁で引っ掛けるようにして剥く。大事なのは渋皮に傷をつけないこと。

 

渋皮というのは硬い表皮をめくったところにある薄皮のようなものだ。渋皮という名の通り、渋みがある。重曹を加えた水に栗を入れ、沸いたら15分くらい弱火で湯がくとお湯は真っ赤になる。重曹は筋を取りやすくするみたい。渋皮が大事と言っても、ゴワゴワだと食感が良くないから硬い筋やケバは取る。筋は竹ひごで取るのだけれど、結構夢中になってしまうよ。栗が乾くと割れてしまうので乾燥には注意なんだって。

 

お次はお鍋を綺麗にして何度か煮こぼす。つまり、沸かして3分~4分弱火で炊いたらまた水を入れ替えて沸かす。それを透明っぽくなるまで3~4回繰り返して、あとはお砂糖を半量入れて煮て続きはまた明日。

 

「栗は好きだけどマロンは嫌い」

そう言うと大抵の人は怪訝な顔をする。

「同じでしょう?」

「違う。大違い。だってマロンはどうにも甘い。どこまで行ってもお砂糖の味。モンブランも、マロングラッセも。栗は栗ご飯にしても美味しいし、渋皮煮は仕上げにもう半分のお砂糖とみりんと醤油を入れるから甘いばかりじゃなくてちょっと深い味がする」と反論すると、「手間がかかるのによくやるよね」そう笑ったあと、「ひとつ頂戴」と言う。

ふっくりと膨れた渋皮煮をうやうやしく瓶から取り出して差し出すと。本当に嬉しそうな顔をして頬張る。

 

手間がかかるけどその作業は嫌いじゃない。ひとつひとつのプロセスを大事に進めていくと確実に美味しくなるから。それにそういう幸せそうな顔を見るのが楽しみでもある。

 

お菓子づくりにはレシピというものがあって、先人たちが苦心を重ねてこれというものを見つけてくれている。とくにお菓子づくりは普通の食事のレシピと違って、分量をきっちり計ることが大切。適当にやったらもう本当に目があてられない代物になる。

 

恋にもレシピがあればいいのに、と思う。確実に成功して幸せになるように。

 

私の恋は焦げたり材料が足りなかったり、きっとそんなこんなでうまく行った試しがない。大抵は火が強すぎる。そして煮込みすぎる。苦すぎる。

いっぽうで、誰かがくれる恋は甘すぎて食べられなかったり。

 

ちょうどいいって難しい。ちょっと渋くて手がかかっても時間を掛ければめちゃくちゃおいしくなる渋皮煮のような恋をしたい。

 

そういう話を友達にしたら、バカねと言われた。

「あなたの敗因はその手をかけすぎなところ。混ぜて冷蔵庫に入れておけば固まるようなそんな簡単なゼリーをつくるくらいの気持ちでいればいいのよ。そのくせ即断即決しようとするから駄目なんじゃない?」

 

確かに。

 

もっと渋皮煮をつくるくらいの時間を掛けて、じっくり相手を見つめるプロセスが必要なのかも。

 

(2018年10月20日

 

渋皮煮を作る

https://www.facebook.com/photo/?fbid=923816090965083&set=a.923815484298477

おのの一族にときめいていたことにおののく

深夜、Instagramのエフェクトをつかい、なりきり空也上人で遊ぶ。口から仏様がテトテテテと飛び出しているあのお方だ。笑える。画像をクリックすると飛べるのでぜひやってみて。

 

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今はなくなってしまったようだけど、こういうアイコンでした。





Facebookにそのバカ写真をアップしてついたコメントを見ているうちに思い出したというか、点が線に繋がる感じがしたので、以前Facebookに書いたことなんかも含めて書いておこうと思います。

 

「それはそうと、六波羅蜜寺やその周辺にある六道珍皇寺も好きです。」

それは、そんなやりとりから始まりました。この時点で空也はさておかれました。空也、ごめん。いやいや、そんなこともないか。はじめに六波羅蜜寺に行ったのはある寒いクリスマスのこと。どこにいっても混んでるし、お寺でもいっちゃうか。そんな軽いノリで行ったのが「空也踊躍念仏厳修」。これはお寺公式のムービーですが、私が行ったのは随分前のことです。モーダーナンマイトー、モーダーナンマイトー、昔読んだ「みしのたくかにと」みたいだけど、秘密のお経を唱えまくって、とにかくめちゃくちゃ笑えたし寒かった。

 

youtu.be


その帰りに立ち寄ったのが六道珍皇寺というわけです。あそこに祀られている小野篁(おの の たかむら)のお話が面白いです。小野篁小野妹子小野小町の一族なのですが、背が190くらいあったとか、昼は朝廷、夜は閻魔庁で働いていて、冥界に行く井戸と戻ってくる井戸があり、そこを行き来していたとかいうのです。若干オカルト好きのわたしはかなり興奮しましたね。普段は暗いところにあってがんばって覗き込まないと殆ど見えないのですが、そこにある小野篁像の袖がふわっと浮いたようになっているのが井戸にinするときのエアー感が表現されているようでたまらないのです。

それはそうと、花札ってやります? 子供の頃、こいこいとかよくやったんですが(片膝立てて座布団の上でやっておりました。ヤクザ映画の観過ぎです)、一番好きな札がこれだったんです。これが「柳に小野道風」という札で、小野道風小野篁の孫だったというわけです。気づかなかったのか忘れていたのか…時を越えて同じ一族の人物にときめいてしまうなんてさ…。運命???


というわけで以前ときめきすぎてFacebookに書き散らしていた一文というか調べていたメモ書きを以下にぶらさげておきます。

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(2016年7月26日  Facebookより)
花札は柄が綺麗ですが、なかでもこの札が好きです。これが出てくると内心で「雨くん」と呟いてしまいます。そういえばこの札ほんとは何というのだっけと調べたら「柳に小野道風」とある。それって何、とまた調べましたら古くは「柳に番傘」「柳に番傘をさして走る斧定九郎」とある。人が変わっておる。雨くん、君は誰なの。

 

小野道風(おの の みちかぜ。おのみちふう、ではない。)

ja.wikipedia.org

 

 

斧定九郎? 

あ、斧くんって、このひとだ。

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www.kusuya.net

 

なんで斧くんが小野くんになったんかという話。ダジャレかよ。

detail.chiebukuro.yahoo.co.jp

 

 

 

オノヨーコとかもつながってたりするのかな…?

(続く?)